ヴィオラ名曲

ヴィオラは元来はチェロなどとともに伴奏楽器であり、長い間埋もれた存在というか、存在価値すら低い時期が続いた。


ただモーツァルトだけは、自らヴィオラを弾いたと言われるだけあって古典の作品としては異例ともいえるほどヴィオラを活躍させている。

ベートーヴェンの後期の弦楽四重奏曲に兆候がみえるがヴィオラがそれまでの因習から解放され、 独立した個性的な役割を獲得したことは管弦楽の分野ではベルリオーズ、マーラー、 R.シュトラウスの作品で具体的な形となって現れた。

 

その後、ヴィオラ独特の音色はその存在を確立し、ヴィオラ奏者への技術的・音楽的要求は高まっていくこととなった。

 

ヴィオラの協奏曲

ヴァイオリンに比べコンチェルトの数は数えるほどしかない。


テレマン
バッハ ブランデンブルグ協奏曲第六番
モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラの為の協奏交響曲
ブルッフ クラリネットとヴィオラのための二重協奏曲
ベルリオーズ 「イタリアのハロルド」
ヒンデミット 「白鳥の肉を焼く男」
バルトーク
ウォルトン
シュニトケ
林 光
武満 徹 「ア・ストリング・アラウンド・オータム」

 

ヴィオラ室内楽名曲

モーツァルト   ピアノ、クラリネット、ヴィオラ三重奏「ケーゲルシュタット」第二楽章

モーツァルト   弦楽五重奏曲ハ長調 KV515 アンダンテ楽章
                  (第二楽章として演奏される場合と第三楽章として演奏される場合とあり)

モーツァルト   フルート四重奏曲イ長調KV298 第一楽章 第三変奏

ベートーヴェン  セレナーデ(フルート、ヴァイオリン、ヴィオラの為の)第四楽章

ブラームス      弦楽六重奏 第一番 第二楽章 冒頭

ブラームス      弦楽四重奏第三番 第三楽章

ドヴォルザーク    弦楽四重奏「アメリカ」冒頭

スメタナ         弦楽四重奏「わが生涯より」冒頭

ドビュッシー    フルート、ハープ、ヴィオラのためのソナタ

 

など

 

管弦楽曲中でヴィオラソロが聴ける曲

グリーグ    劇付随音楽「ペール・ギュント」第一曲 前奏曲

アダン     バレエ「ジゼル」第二幕

コダーイ   ハーリヤーノシュ組曲 第三曲「歌」

シベリウス  ヴァイオリン協奏曲 第一楽章

エネスコ   ルーマニア狂詩曲 第一番

デュカス   交響詩「魔法使いの弟子」

R.シュトラウス   交響詩「ドン・キホーテ」

R.シュトラウス   歌劇「カプリッチョ」序奏

マーラー     交響曲第七番「夜の歌」第三楽章

ラヴェル    マ・メール・ロワ 第七曲 妖精の国

ドビュッシー   管弦楽の為の「映像」第三楽章「祭りの日の朝」

エルガー   「 エニグマ変奏曲」第六変奏

 

など

 

ヴィオラがテュッティで活躍する曲

ベルリオーズ   「ローマの謝肉祭」序曲
ベートーヴェン   ピアノ協奏曲第4番 第三楽章
ドヴォルザーク   交響曲「新世界より」第四楽章
チャイコフスキー   交響曲第五番 第三楽章
ワグナー 歌劇  「タンホイザー」序曲
ブルックナー    交響曲第4番 第一楽章、第二楽章
R.シュトラウス   交響詩「ティルオイレンシュピーゲルの愉快な悪戯」
ストラヴィンスキー  「春の祭典」第2部の6ソリ
メンデルスゾーン    交響曲第三番「スコットランド」冒頭
                           交響曲第四番「イタリア」第二楽章、第四楽章
                           交響曲第五番「宗教改革」
マーラー    交響曲第一番 第四楽章
マーラー    交響曲第十番 冒頭
バルトーク   管弦楽の為の協奏曲 第三楽章、第四楽章
ショスタコーヴィチ   交響曲第五番第一楽章
グラズノフ    ヴァイオリン協奏曲

 ほか

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